-- 日比谷花壇様は中国に進出され、同時に中国語のサイトも運営されていますね。
塩野様:2007年に「上海日比谷花壇貿易有限公司」を設立し、フラワーショップ事業とウエディング事業の2つの柱で展開しています。こちらのサイトも中国にサーバーを置いてHeartCoreで運用しています。サイトの立ち上げは日本のスタッフを中心に行いましたが、現在は中国のスタッフが運用を行っています。中国は特にスマートフォンの販売台数が爆発的に増えていますので、レスポンシブWebデザインを採用しています。
中国では富裕層を中心に、フラワーギフトが人気を高めていて、バレンタインデーと七夕にお花をプレゼントする習慣があり、ショップの売り上げも好調です。
また、海外のウエディングイベントのスタイルが一般的に定着しつつあり、このプロデュースも行っています。この分野も今後の発展に期待しています。
-- 現在、日比谷花壇様はWebサイトをHeratCoreで運用されていらっしゃいますが、HeartCoreを導入された経緯を教えてください。
塩野様:2006年になりますが、従来運用していた企業サイトやギフト販売を中心としたECサイトとは別に複数のポータルサイトやメディアサイトの運営を計画致しました。これらのサイトを素早く手軽に運用する、という事業戦略にフィットする拡張性、柔軟性とコストパフォーマンスの良さで選んだのがHeartCoreです。
2006年の導入当時、HeartCoreはリリースしたばかりのパッケージソフトウェアでしたので、導入実績が少なく若干のチャンレンジでもありましたが、ハートコア社の神野社長とは以前から仕事を通じてしっかりした信頼関係が出来ていましたので、必ず良いシステムを構築できると確信していました。
-- 2006年当時、戦略的にCMSを導入されたのは先進的なことですね。
塩野様:ポータルサイトやメディアサイトを効果的に運用するためには、システム基盤を担当する情報システム部門に加えて、企画立案して実行する部門の担当者が直接サイトを運用すべきだと考えたからです。
また、一過性のキャンペーンだけで終わらせずに、コンテンツを蓄えることはSEO対策として大変有効です。
社内で運用するWebコンテンツは今後増える一方で、減ることは絶対にないと判断し、簡単な操作で蓄え、育てていけるサイトを目指しました。
そのためにミドルウェア層までをプラットフォーム化すること、コンテンツの作成にあたってテンプレートを使用し、制作の煩雑さとミスを無くすことが重要です。CMSを使用しないとまず実現不可能でしょう。