MariaDB Enterprise Clusterは、マルチマスター同期レプリケーションの「MariaDB Galera Cluster」に、サポートサービスおよび管理ツールやAPIが加わったパッケージ製品です。
Galera Clusterは、単一障害点をなくす実にパワフルな技術ですが、比較的新しいため、経験のない管理者にとっては設定が難しく感じらることが予想されます。それを解決するために用意されたのが、MariaDB Enterprise Clusterで、Galera Clusterの使用を簡素化することで、真に高可用なクラスタ構成の実現を容易にするものです。
Galera Clusterでは、ノードを増やす際にもダウンタイムやアプリの変更が不要で、オンプレミスでもクラウドでも、負荷を均一に分散した状態で実行できます。これにより、リスクの軽減やデータの保護、パーフォーマンスの維持といった課題を、低コストで解消することが可能です。
近年広く知られるようになったマスタ・スレーブレプリケーションをはじめ、クラスタ化を実現する方法や製品は他にも様々なものが存在します。しかしながら、それらの技術は、アーキテクチャの都合上、高可用性という点において限界があるのも事実です。
単純な非同期レプリケーションでは、マスタダウン時のフェイルオーバーに非常に時間が掛かったり、トランザクションを失ってしまったり、という深刻な問題が考えられます。また、マスタ・スレーブのクラスタ構成を有効活用するには、アプリケーションの読込と書込を異なるコネクションに分割する必要があるなど、開発面の煩雑さもデメリットとなっています。
Galera Clusterが提供するマルチマスタのクラスタ技術を使用することで、上記のような問題が解消されます。クラスタ内の全サーバーに対し、更新が同時にレプリケーションされるため、スレーブ側のラグがなく、アプリケーションのアーキテクチャも簡素化されます。
Galera Clusterの主な特徴や導入によるメリットを以下に列挙します。
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