いまさら聞けないパーソナライズ!ユーザーごとに異なる情報提供を行うマーケティングについて解説
皆さんはWebマーケティング手法「パーソナライズ」に取り組んでいますか?
パーソナライズは、ユーザーごとの個別の情報を分析し、ニーズに合わせたサービス・コンテンツを提供すること。新規ユーザーはもちろんのこと、行動に応じた出し分けも可能なためリピートユーザーにも有効で、非常に効果的なマーケティング手法といわれています。
パーソナライズによってユーザーのニーズに合わせたサービス・コンテンツ提供が行えるので、身近なサービスにも取り入れられています。
果たして、どんなサービスにパーソナライズは取り入れられているのでしょうか?
それではパーソナライズについて、ご紹介していきます。
もくじ
パーソナライズって何?
2015年頃からWebマーケティングで注目されはじめた「パーソナライズ」。これまで全てのユーザーに同じサービス・コンテンツを提供していたマーケティングから、ユーザーごとのニーズに合わせたサービス・コンテンツが必要だという考えから生まれたマーケティング手法です。
テレビやラジオなどで使われるマスマーケティングでは、不特定多数のユーザーに対して、全く同じ情報を提供していました。しかし、インターネットの普及によりユーザーがWebへ流れ込んでいったことから、パーソナライズが注目されていくようになります。
パーソナライズでは、不特定多数のユーザーにマーケティングを行うのではなく、それぞれのユーザーのニーズに最適化したマーケティングを行うようになりました。あまり身近に感じないパーソナライズですが、身近なところに使われているのです。
パーソナライズは身近に使われている?
それではパーソナライズはどんなものに使われているのでしょうか?実は、「検索エンジン」「広告」「動画」「サイトコンテンツ」などに使われているのです。
それではそれぞれのパーソナライズの特徴を見ていきましょう。
パーソナライズド検索
パーソナライズド検索は、Google や Yahoo! などの検索エンジンに使われている機能の一つで、ユーザーによって検索結果が変わる機能のことです。
「検索したユーザーの位置」「検索したキーワード」「SNSの繋がり」「アクセス履歴」などからユーザーごとに適切な情報が表示されます。例えば、渋谷でファミレスと検索すれば、渋谷から近いファミレスの情報を検索結果に表示してくれます。
そのため、ユーザーのニーズに応えた検索結果が表示されやすく、非常に効果的なマーケティングが行えるようになりますよね。しかし、Webサイト運用者としてSEOを考える上では、パーソナライズド検索には注意しておかなければなりません。
検索するユーザーによって、検索結果が変わってしまいますので、あなたのサイト・コンテンツの順位が把握しにくくなってしまいます。もし、SEOで検索結果が上位に表示されているか確認したいときには、ブラウザのシークレットモードで検索を行いましょう。もしくは、順位チェックツールを利用して、正確な順位を計測するようにしておきましょう。
パーソナライズド広告
パーソナライズド広告はターゲティング広告とも呼ばれていて、ターゲットユーザーに合わせた広告を表示するマーケティング手法です。一番身近に感じられる広告としては、Amazon がわかりやすいでしょう。
ログインした状態で Amazon のトップページにアクセスすると、ユーザーごとの「おすすめ商品」が表示されますよね。これは、購入履歴のある商品やアクセスした商品から関連性の強い商品が表示されています。ユーザーによって表示される商品が違いますので、代表的なパーソナライズド広告です。
Google で表示される Google アドワーズ広告もパーソナライズド広告の一つです。検索キーワードに対して関連性の強い広告を表示するだけですが、ユーザーの検索履歴を加味して広告が表示されるようになれば、完全なパーソナライズド広告といえます。
一方でパーソナライズド広告は、ユーザーによってプライバシーを侵害されていると感じてしまう部分があります。パーソナライズド広告の場合は、検索結果などのユーザー情報を利用しているので、不信感を抱いてしまうのでしょう。
しかし登録制のサイトなら、ユーザーの情報をマーケティングに利用しても、ユーザーが不信感を抱く可能性は少ないです。
そのため、パーソナライズド広告は、ユーザーの登録・許可を得た上で行える形が最適です。
パーソナライズド動画
ユーザーの価値観やニーズが多様化してきているので、最近ではパーソナライズド動画も取り入れられています。パーソナライズド動画は、視聴履歴のある動画や視聴したチャンネルの動画を、関連動画やおすすめ動画で表示するマーケティング手法です。
企業のホームページやFacebookで、ユーザーの名前を取り入れた動画を作成するサービスも登場してきています。
パーソナライズド動画では、ユーザーごとに合わせた広告動画を表示。主に、顧客の情報や購入・検索履歴を情報として動画を選出しています。ユーザーのニーズに応えた動画が多いので、コンバージョン率が高い傾向にあります。
良く使われている企業としては、「不動産」「旅行代理店」「保険会社」のプラン表示のために使われています。ユーザーに合った適切なプランを表示できるように、パーソナライズド動画を提供していきましょう。
サイトコンテンツについては、このあとの内容で説明していきます。
パーソナライズは効果的なマーケティング
パーソナライズはマーケティングにおいて、非常に効果的な手法です。 一般的に、サイトのサービス・コンテンツがユーザーのニーズと合っていない場合には、コンバージョンに繋がりにくいのですが、ユーザーの履歴に合わせたサービス・コンテンツを用意することで、過去に購入履歴のあるユーザーに対しては、特に効果的なマーケティング手法となるでしょう。
企業同士(B to B)でも使われている?
パーソナライズは、企業対ユーザー(B to C)に対するマーケティング手法と思われがちですが、企業同士(B to B)のマーケティングでも取り入れられています。企業同士のマーケティングでは、コンバージョンまでのリードタイムが長いので、サイトデザインや文章構成などでターゲティングしていく必要があります。
メール配信・ブログの運営など、ターゲティングしたユーザーのニーズに合わせたコンテンツやサービスを提供することもポイントです。ユーザーのニーズを捉えたターゲティングで、新規顧客だけではなくリピーターのコンバージョンを狙えるようになるでしょう。
また、企業同士の場合、一度コンバージョンが成立すれば長期間購入してもらえる可能性が高いです。サービス・コンテンツによっては、例えば企業の人数分をまとめて購入してもらえる可能性もあるでしょう。
マーケティングではLTV(顧客生涯価値)を計算しておきますよね。そのため、企業同士であれば、購入履歴やアクセス履歴は重要なポイントとなります。これにより、多くの企業がB to Bでパーソナライズドを取り入れています。
企業とユーザー(B to C)ならより効果的に!
パーソナライズは企業対ユーザーのB to Cでこそ、より効果を発揮することができます。 検索エンジンやYouTubeの履歴から広告を表示するだけではなく、ECサイトの購入履歴など、多くのパーソナライズが取り入れられています。
また、ECサイトに登録しているユーザーであれば、効果的なメルマガを配信することも可能。 例えば、あなたが購入したサービス・コンテンツをまた購入するときに、メルマガが配信されていれば、購入したくなりますよね? 関連性の高いサービス・コンテンツであった場合も同様です。
パーソナライズを利用すれば、非常にコンバージョンに繋がりやすくなります。メルマガをよりパーソナライズしたメールマーケティング手法も一般的になりつつあります。
メールマーケティングは、ユーザーひとりひとりに合わせてメールの内容を変える手法。不特定多数のユーザーに同じ内容のメールを送信するだけでは、コンバージョンには繋がりにくいのです。
あるユーザーが商品Aを購入した際に同時に購入した商品Bを、商品Aを購入した違うユーザーに商品Bを紹介することもできますね。よくECサイトなどで、「この商品を買った人はこれを購入しています」「この商品を買った人はこれを見ています」といった商品の紹介がありますが、これは、レコメンドと呼ばれるパーソナライズ手法です。
このように、B to Cの場合には、パーソナライズが、より効果的に使えるようになるわけです。
パーソナライズはSNSにも使われている!
多くのユーザーが利用しているSNSですが、SNSにもパーソナライズは使われています。例えば、Facebook ではユーザーのプロフィールや友達になったユーザーから、関連性の高いユーザーを表示していますよね。また、いいね!をした記事と、関連性の高い記事を表示する機能もあります。そのため、ユーザーの嗜好・ニーズに合った記事を見られるようになっています。 さらに、閲覧履歴や属性に応じた関連性の強い広告や商品の表示が行われており、パーソナライズされていると言えるでしょう。
SNS市場は急速に拡大しているので、パーソナライズをSNSに取り入れることが大切です。
デジタルマーケティングに効果的なHeartCore
パーソナライズを効果的に行うなら、HeartCoreを取り入れてみてはいかがでしょうか? HeartCoreは、ユーザーのデータやキャンペーンをパーソナライズすることができます。
サービス・コンテンツを自由に作成し、ユーザーごとにパーソナライズされたコンテンツを表示してくれることが特徴です。動的CMSでコンテンツを管理できるので、ウェブページの編集を依頼する必要もありません。
ユーザーごとのセグメントを設定できるので、多くのターゲティングユーザーを設定できるようになります。例えば、「性別」「年代」「居住地」のデータと、アクセスページや購入履歴、行動履歴を組み合わせることで、多くの統計データを集められるでしょう。ユーザーの解析、Webのアクセス・購入解析、地域・企業ごとの解析を行ってくれるので、効果的なパーソナライズが行えます。
また、パーソナライズを行うときには表示したいテキストや画像を選ぶだけで、ターゲティングしたユーザーにピンポイントでマーケティングが行えます。パーソナライゼーションを設定した後は、A/Bテストを行うことで最適なパターンを作ることも可能。より正確なパーソナライズに近づけていけます。
主観を排除しデータに基づいた設定でパーソナライズが行えるので、効果的なパーソナライズが行えるようになるでしょう。HeartCoreなら、ユーザーごとのパーソナライズだけではなく、不特定多数のユーザーに対するレコメンドも最適化できます。
非常に効果的なパーソナライズが行えますので、ぜひサイト内に取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、今更聞けないパーソナライズについてご紹介させていただきました。以前のマーケティング手法では、ユーザーごとに対するマーケティングを行うことはありませんでした。マスマーケティングを使って、不特定多数のユーザーに対して同じ内容をマーケティングしていました。
しかし、今ではWebの利用ユーザーが増加したこと、ユーザーのニーズが多様化してきたことからユーザーに合わせたマーケティングを行う必要があります。これにより、パーソナライズされたマーケティングが重要です。また、パーソナライズのターゲティングは解析次第で豊富にセグメントが可能です。
これからのマーケティングでは、企業対企業、企業対ユーザーのどちらでも、パーソナライズを重視していかなければなりません。多くのコンバージョンを得るためにも、効果的なパーソナライズを行っていきましょう。