「手厚いサポート」「反映が爆速」……ハートコアのCMSが国内シェアNo.1である理由
―― キーパーソンインタビュー 営業本部 副本部長 久野桂右
ハートコアの製品やサービスについて皆様により深く知っていただくための社内キーパーソンインタビュー。
今回は、ハートコア創生期に入社した社員のひとりである、営業本部 副本部長の久野桂右に、ハートコアのコンテンツ・マネジメント・システム(CMS)、HeartCoreシリーズについて聞きました。
ハートコア社の主力製品であるHeartCore CXMを中心とした製品群の特徴や魅力を語ってもらいます。
「日本製」だからこそできる、手厚く迅速なサポート
―― 改めてハートコアとはどんな企業でしょうか?
当社は2009年に株式会社ジゾンとして設立されました。当初から、ウェブテクノロジーを利用したコンテンツ・マネジメント・ソリューションの開発と国内外での販売・保守を主力事業としてきました。その主力製品がHeartCore CXMです。また、2018年1月からはRPAソリューションの提供も開始しました。今年、2018年6月にはハートコア株式会社に社名変更しました。
本社は東京・五反田にありますが、沖縄に支社があり、専任サポート部門を置いています。手厚いサポートが当社の強みの1つです。海外製品をローカライズ(日本語化)した競合製品の場合、技術的な不具合を確認する際、ソースコードを参照するために本国に問い合わせをすることも多々あり時間がかかります。その点、当社製品は日本製であり、サポート部隊が直接ソースコードを参照することができます。そのため、サポート部隊と本社技術陣の連携により、迅速で小回りのきく支援ができるのです。
政府系機関からホテル、メーカーまで。幅広い分野での導入
―― 導入企業の特徴はありますか?
導入先の幅はとても広いです。政府系機関、大学、地方自治体、報道機関、通信キャリア、運輸交通やホテルなどのサービス業のほか、メーカーとしては製薬、家電、日用雑貨などBtoB、BtoCともに様々な業種業態にご利用いただいており、510社を超える導入実績があります。企業規模も多様です。
また、外部に公開しているウェブサイトのみならず、企業内限定のイントラネットサイトでも活用いただいています。苦手とする分野はなく、多様な業種業態の多くのお客様の声をもとに製品改良を続けています。
―― 商用CMSパッケージの国内市場では2年連続No.1シェア*と、ビジネスが好調を維持している理由は何でしょうか?
まずは、CMS製品の基本要件である、セキュリティや可用性がしっかりしていることがあると思います。
とりわけ官公庁や政府系の機関では、不正アクセスやサイバー攻撃の対応が要求されますし、多くのビジネスでは24時間365日稼働を続けるという高可用性が求められます。これらの点に応えられるようHeartCoreシリーズは基本性能を磨き上げてきました。もちろん、市場シェアデータが発表されたことによる、No.1製品への信頼感もあるでしょう。
加えて、3年前にHeartCore CMSの上位製品として、HeartCore CXMを導入したことにより、ビジネスに弾みがつきました。
CXMは一言でいうと、CMS製品にデジタルマーケティングができるような機能を加えたもので、デジタルマーケティングへのシフトが進む中でニーズが高まっています。
3つのエディションで様々なニーズに対応
―― HeartCoreシリーズのラインアップを教えてください。
HeartCoreシリーズには、HeartCore CMS、HeartCore CXM、HeartCore AIの3つのエディションがあります。
HeartCore CMSにはウェブ接客ツール(HeartCore Escort)を含む、ウェブサイトや企業のイントラネットサイトの運用管理に必要な機能が含まれています。
HeartCore CXMはCMS機能を核としながら、そこにコンテンツ管理以外のデジタルマーケティングに有用な機能を加えたものです。具体的には、メールマーケティングや、A/Bテスト、ウェブパーソナライゼーション機能などです。3つのエディションでの主軸はこの商品で、お問い合わせが最も多く、また売上げの伸びも大きくなっています。
HeartCore AIは最上位の製品で、人工知能を搭載しており、CXM機能をさらに拡張しています。具体的にはA/Bテストを自動で行ったり、サイト上の導線シナリオ(サイト訪問者を適切なページに誘導するシナリオ)を自動で生成・比較したりすることができます。つまり、AIによって、人手を介さず、最適なコンテンツを出し分けることが可能な点に強みがあります。
―― 3つのエディションにより、様々な要件に対応できるということですね?
その通りです。これら、3つのエディションは、コーポレートサイト、ブランドサイト、ECサイトなど、さまざまなタイプのウェブサイトの多様なニーズに対応可能です。また、将来のビジネス拡張に伴うWebサイトの高度化に対応できます。
例えば、デジタルマーケティングにこれから注力しようという場合、まずHeartCore CMSを導入いただきその良さを実感した後に、CXMやAIへとステップアップしていただくことができます。上位製品へのバージョンアップは、既に導入いただいたモジュールにアドオンするかたちとなりますので、手間や費用面からもご負担は少ないと思います。
また、すでにCRMやMAの他社製ツールをお使いの場合には、そのツールとの連携が可能なので、既存システムを活用するとともに、そのツールの弱い部分を補完することも含めた柔軟性がハートコア製品にはあります。
反映が爆速、かつ検索に強いHeartCoreシリーズ
―― ハートコアのCMSを導入することで、どんな成果があがるのでしょうか?
次の3つのことが実現できるとお考えください。
第一は、外注に頼ることなく、自社内で容易にコンテンツ更新ができるようになるということです。
第二は、テンプレートやパーツの自由度が高いため、多彩な表現がしやすくなるとともに、コンテンツ生産の効率が高まります。
第三は、動的にページ生成を行うため、コンテンツ更新後、極めて速いスピードで反映されるということです。
―― ハートコアのCMS/CXMを選ぶメリットは何でしょうか?
いくつもありますが(笑)、最初に挙げるとするなら「日本語」による検索に強いということでしょう。精度の高いサイト内検索機能は、お客様のニーズの中でも特に高いものです。なぜなら、サイト内検索はユーザーの回遊において最も重要な起点となるからです。
HeartCoreシリーズは強力な検索エンジンを搭載しています。日本語の揺らぎにも対応しているのであいまい検索がしやすく、また、キーワードによる重みづけ検索、類似文書の集約機能、辞書連携など多彩な機能を持っています。「見つかる検索」だけでなく、「育つ検索」エンジンとして、利用が進むとますます使い勝手がよくなるものでもあります。
さらに、仕事検索サイト、中古車検索サイトなど、他の検索サイトを参照するようなものについても、使い勝手が良く、HeartCoreシリーズ導入決定の強力な決め手となっています。
使い勝手の良いデジタルマーケティング向けオールインワンシステム
―― デジタルマーケティングを推進する上で、ハートコアのCXM/AIのメリットについて教えてください。
HeartCore CXM/AIは、セグメンテーションやパーソナライゼーションなど、デジタルマーケティングに必要とされる機能をオールインワンで提供しています。他社のツール連携があることはすでにお話ししましたが、これからデジタルマーケティングを強化していこうとお考えの企業の皆様は、BtoB、BtoCを問わずハートコア製品をオールインワンでお使いになることをお勧めします。
個別機能がハートコア製品内で統合されていることにより、ツールとしての使い勝手(UI/UX)が高く、業務の生産性が高まるものと考えています。
とりわけ、マーケティングでの目標となるOne to Oneによるユーザー体験のマネジメントについては注力しており、例えばユーザーのプロフィールや行動履歴などに応じて、デバイスごとに適切なコンテンツを出し分けることができます。究極的にそれがAIによってより精度が高まるような開発体制を敷いています。
Webサイトを通じたクライアントの獲得、および育成(ナーチャリング)をハートコア製品でぜひ実現していただきたいと思います。
―― ありがとうございました。
*注釈: 出典 富士キメラ総研 『ソフトウエアビジネス新市場2018年版』アプリケーション/CMSパッケージ 2017年度国内実績・売上(金額ベース)